ダメ人間たるもの

を掻き毟りたいほど笑ったのは初めてだ。

 

今日は午後から仕事があることを知りつつ、朝から昼まで寝ていた。一週間以上前からわかっていたにも関わらず、どうも生活リズムを調節する気も起きないままになあなあで過ごしてしまった。こういうのは「やる気が起きない」とかじゃなくてちゃんとしなきゃいけないんだろうが、まぁそういうところがダメ人間たる所以なのだ。社会人たるものやる気が起きないなんて正気じゃ言えん言えん。ゆえん。

 

そんなわけで、帰宅して玄関フードに無造作に置かれていた荷物を平静を装いながら小脇に抱えて鍵を回したところで、待ち構えていた猫に構う余裕もなく、数日前に熟考の末ねだって買ってもらった荷物のうち何が届いたのかという興奮とかれこれ数時間耐えていた尿意で頭がいっぱいの私は、ひとまずルームウェアという名のユニフォームに着替え心の安寧を図りつつ、荷物の中身を確認し、トイレへ向かった。この間わずか5分……だったかどうかは知らんが、食べそびれた朝ごはんの目玉焼きをトーストに乗せて食べながら、ゲームやりつつDVDを見ることにした。今日届いた荷物は本が一冊とDVDが一本である。

 

 

スーツを着た裸足の男が5人地に足を付けずに並んでいるパッケージのケースを開けて、DVDをディスクドライブに差し込むと、ずるりと飲み込まれて行った。

 

2時間後すっかり笑い疲れてしまった私は、感想をブログに書こうとして、で、考えているうちに野暮だなあと思ってやめた。

とにかく笑った。頭を掻き毟りそうになるほど笑った。

だって良い歳した大人が舞台の上で馬鹿みたいに「ピーポーピーポー」言いながら走り回ったと思ったら今度は神妙な顔つきで面白いことを言うのだ。

本編の後のおまけで、「野生のヤブ医者」というコント(藪の中に生息している野生のヤブ医者に男三人が会いに行って治療してもらおうとする話)のアドリブ部分がいくつか収録されているが、実はそれがトドメになってて、「あぁ面白かったなぁ」では終わらなくなって笑い疲れるに至ったのだ。

抽象的だったり言葉遊びがあったり、時々シリアスでも馬鹿みたいなことで覆ったり、小林賢太郎が手がけるコントは不思議でボタンの掛け違いみたいな面白さがある。(ボタンの掛け違い自体は別に面白くはない)

 

ラーメンズのコントが好きなら間違いなく楽しめるのでまずはYouTubeで配信されてる公式の動画を見てくれ……

 


ラーメンズ『CLASSIC』より「ダメ人間」

 

たまたまブログタイトルに近いタイトルのコントがあったので載せておきますね。ラーメンズ公式アカウントの動画いっぱい見て君だけのお気に入りのラーメンズのコントを見つけよう!

 

とは言ったものの、教えたくない気持ちもある面倒臭いやつなので見なかったことにしてこっそり楽しんでください。

 

ダメ人間たるもの、眠気に屈することなく積極的に生活リズムをダメにしていくのだ。